ギフト券利用履歴のAmazonギフト券が突然キャンセル(無効化)される
2019年8月頃からアカウントに登録されたギフト券が次々にキャンセルされていってしまっているという噂を聞いたことがありますか?
近年増加しているアカウントの乗っ取りでアカウントに登録したギフト券が使用されているというわけではありません。
「Amazonギフト券細則」に従って、なんとAmazon運営がAmazonギフト券のキャンセル、いわゆる「Amazonギフト券の無効化」を行っているのです。
今まで問題なく利用していた人でも、突如「アカウントに登録したAmazonギフト券がキャンセルされる」という見過ごすことのできない問題に直面してしまうのです。
ではどのような人がAmazonギフト券をキャンセルされてしまうのでしょうか?
独自調査によるAmazonギフト券がキャンセルされてしまう対象人物やキャンセルされるタイミングをAmazonの利用規約を交えてお答えします!
そもそもAmazonギフト券の利用規約とは?
すべてのサービスにおいて、運営会社による「利用規約」というものが存在します。
利用規約とは、企業やWebサイトなどがサービスを提供するにあたり、ユーザー向けに利用の条件やルールがまとめられたものを指します。
ユーザーは利用規約に同意してサービスを受けられるようになり、なにかトラブルが発生した場合には、この利用規約の内容を基準にして対応・解決していくことになります。
Amazonギフト券の利用規約について
さて、問題のAmazonの利用規約についてですが、Amazonギフト券には「サービス規約」、つまり「Amazonギフト券細則」「Amazonギフト券に関する制限および禁止行為」という規約があります。
Amazon.co.jp利用規約とサービス規約に齟齬があった場合はサービス規約が優先されるようです。
利用規約は長文で記載されていることがほとんどですが、理解をしておかないと知らず知らずに規約違反をしていた、なんてことになりかねません。
Amazonギフト券に関する禁止行為はざっくり説明すると以下の通りです。
- 詐欺や不正な方法で購入・取得する
- 換金目的のAmazonギフト券の購入および他金券への交換
- 正規販売店以外からの購入
- 想定された受取人以外がAmazonギフト券をアカウントに登録する
- 再販売もしくは転売目的の商品またはサービスの購入にAmazonギフト券を使用する
利用規約違反が認められた場合には、アカウント凍結や登録した全てのAmazonギフト券やポイント、クーポンなどが無効化される可能性があります。
Amazonギフト券がキャンセル(無効化)にさせられてしまう条件とは?
ここまでAmazonの利用規約や禁止行為について触れてきましたが、Amazonはどの時点で規約違反をしていると判断し、無効化を行うのでしょうか?
リスク1 想定された受取人以外の人がAmazonギフト券を登録する
Amazonギフト券に関する禁止行為の中で注目してほしいのが、「想定された受取人以外がAmazonギフト券をアカウントに登録する」という項目です。
「想定された受取人」とは、贈り物としてAmazonギフト券を受け取った人が該当します。
Amazonギフト券Eメールタイプでいうと、受取人のEメールアドレスに指定された人物ということになります。
例えばEメールタイプのAmazonギフト券を購入するときに一度自分で受け取ってから相手のアドレスに送信する方法をとる人もいると思います。
しかし、受取人に指定しているのが自分のため、そのアドレス以外で作成されているAmazonアカウントでギフト券を登録してしまうとAmazonが想定していない人物がAmazonギフト券を登録したとみなされてしまい、規約違反となりアカウントの停止やギフト券の無効化の対象となるわけです。
Amazonギフト券細則の中に「誤解を招く方法もアカウント閉鎖やギフト券無効化の対象であり、返金はしません」と読み取れる箇所があります。
自分の意思でAmazonギフト券を他の人に譲渡・提供したと説明しても、「利用規約違反なので保証は一切しませんよ」と聞く耳をもってくれないのです。
リスク2 売買サイトなどから割引になったAmazonギフト券を購入する
基本的にギフト券売買サイトでは、法律上の違法・不正なギフト券の取得方法以外で使用できなくなったギフト券については利用者の責任となり補償などはしません。
こういった個人間売買サイトには利用規約上に売買契約についての説明があり、売買契約はユーザー間で行われ商品が届いた時点で売買契約が成立します。
簡単に言ってしまえば、売買サイトは商品の売買の場を提供するもので、違法な手段で手に入れたギフト券でない以上は介入せず、ギフト券を使用するまでの間でギフト券の発行元の利用規約(ルール)にひっかかって被害を被っても利用者の責任になるということです。
法律上は違法でなくとも、Amazonの利用規約上は正規店以外での購入を禁止しています。
「少しでも安く手に入れたい!」と思い、ギフト券売買サイトを利用する人も多くいますが、その裏でリスクが伴うことは十分承知の上で利用しましょう。
規約違反以外のAmazonギフト券残高まで没収されるケース
Amazonギフト券の無効化の対象になってしまう条件については説明の通りですが、実は問題はそれだけではありません。
自分で購入した10万円分のAmazonギフト券をアカウントに登録した後、知らずに利用規約違反の1万円のギフト券を登録してしまったことで合計11万円まるごと没収されてしまうこともあります。
対象となったAmazonギフト券のみだけではなく、それまでにアカウントに登録してあった残高すべてを見せしめのように取り消されてしまうのです。
まとめ
違法に入手されたギフト券以外の理由でAmazonギフト券が使用できなくなってしまう「Amazonギフト券のキャンセル」についてお話をしました。
全ての利用者を対象に行っているのか、ある程度の目星をつけて対応しているのかは定かではありませんが、プレゼント用に購入したとしてもギフト券がキャンセルされてしまう可能性があります。
利用規約とは「企業と利用ユーザーとの契約」です。
資金運用やお得感を求めて、現金化目的のギフト券購入や割安で購入できるギフト券売買サイトを利用することは利用規約違反のリスクを伴います。
Amazonギフト券を購入・使用する際は各サービスの利用規約を熟読してから利用するように心がけましょう。