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nanacoギフトカードが販売終了に!その背景と今後の展開を考察

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「nanacoギフトカードが販売終了になるかも…」という噂が前々から存在していましたが、なんとこの度本当に販売終了してしまったnanacoギフトカード。

なぜ販売終了になってしまったのか?その背景には何があったのでしょうか?今記事ではnanacoギフトカード販売終了にまつわる新情報や、それに関わっている詐欺事件などについてお話していきます。

nanacoギフトカードが販売中止に!

2019年4月半ばあたりに起こったタイの日本人詐欺グループによる「nanacoギフト詐欺事件」の影響で、「nanacoギフトカードが販売終了するかも」といった噂はちらほら流れていました。

その当時セブン&アイ公式からはまだ何も発表されていなかったのですが、まったく信憑性の無い噂というわけでもなかったようです。2019年4月16日、とうとう公式サイトにて「nanacoギフトカード販売終了」と発表されてしまいました。

セブン-イレブン・イトーヨーカドー・ヨークベニマルなどで販売していたnanacoギフトカードはすでに販売が終了。今後nanacoへのチャージは、加盟店舗のレジやセブン銀行ATMから現金チャージをするか、クレジットチャージをするかのどちらかの方法を選ぶこととなります。

ちなみに今現在手元にあるnanacoギフトカードについては、有効期限まで継続して使うことができます。この点は少し安心ですね。

IDタイプのnanacoギフトやnanacoギフトomni7に関しては、今まで通りサービスを継続するようです。詐欺事件に直接関わった「nanacoギフトカード」では無いからでしょうか?

特にnanacoギフトomni7の場合は、有効期限が極めて短く設定されている影響から、詐欺には使われにくいと判断されたのかもしれません。

ともかくnanacoギフトカードはセブンイレブン加盟店全店で店頭から撤去されており、現在は使用できない状態にされてしまったとの事です。

Kiigoなどのコード販売サイトはどうなる?

nanacoギフトカード販売終了となると、気になるのは「Kiigo」などネット上でのデジタルコードを販売するサイトの対応です。

Kiigo公式サイトを確認してみたところ、こちらも2019年4月19日をもってnanacoギフトカードの販売を終了したとの発表がありました。カードタイプではなくIDタイプのnanacoギフトコードではあるものの、やはり詐欺に悪用されてしまう可能性を危惧しての対応であると思われます。

Kiigoは3DセキュアとSMSの2重認証が仕様となっている為、もともとセキュリティ面がしっかりしているサイトなのですが、それでも今回のような大事になってしまっては、nanacoギフトの販売を終了せざるをえなかったのでしょう。

nanacoギフトカードが販売中止になった理由は?

nanacoギフトカードを販売終了に追い込んでしまったきっかけは、2019年3月に起きたタイの日本人詐欺グループによる事件です。

彼らが詐欺の手口として利用したものが、今回販売終了になってしまった「nanacoギフトカード」。これを被害者に買わせて振り込みの手口として悪用したのがそもそもの発端となります。

今回発覚した詐欺事件により、nanacoギフトカードを悪用されたセブン&アイ・ホールディングスは取材に対しても「実態として把握はしているが調査中のためコメントできない」と回答していました。しかしその後ほどなくして、販売終了の決断を下すことになります。

セブン&アイといえば、ここの所コンビニ24時間営業問題やオーナー失踪騒動など、何かと世間を騒がせていたことでも知られています。

その上nanacoギフトカードを犯罪の手段として利用されてしまっては、再度のイメージダウンに繋がりかねない。そこもnanacoギフトカード販売終了の決断を下した一因かもしれません。

nanacoギフトカードを利用した詐欺の手口

ここでは、nanacoギフトカード販売終了に追い込んだタイの日本人詐欺グループによる事件の詳しい概要・手口についてまとめていきます。

結論から言いますと、これは電子マネーのカードに記されたギフトコードを被害者から直接聞き出すことで、被害者の財産を奪うという手口です。

この被害者からコードを聞き出す手口がまた巧妙で、以下のような台詞で被害者を動揺させ、nanacoギフトカードを買わせるように誘導してきます。

  • 「何年もずっとサービスを使っていないので気付いてないかもしれないが、未納の金額がある」
  • 「未納金30万円を払ってほしい。ちゃんと払えば全て解決します」
  • 「nanacoカードというのがある。それの1枚5万円のものを6枚買ってください」
  • 「裏側に紙が貼ってあるのでそれを剥がし、そこに書いてある番号を全部聞かせてほしい」

このように言葉巧みにnanacoギフトカードを買わせてIDを聞き出し、その電子マネー分の金額を盗み取ってしまいます。

現金の受け渡しや銀行への振り込みより発覚しにくい手段として、最近では注意するべき詐欺手口の一つとなっています。

そして、この手の詐欺グループの電話での口調には以下のような特徴もあります。

  • 落ち着いている穏やかな口調
  • 紳士的で丁寧な話し方
  • 威嚇するような発言はまったく無い

このように、「見るからに詐欺や悪質な業者ではない」と思わせてくるのも最近の詐欺グループの手口です。比較的被害に遭いやすいお年寄りや若者だけでなく、40〜60代くらいの人も被害を被っているとの事。

新たなサービス「7Pay」も登場予定

このタイミングで、セブン&アイの新しい決済サービスである「7Pay」というサービスを2019年より開始する予定との情報も入っています。

いよいよセブン&アイもモバイル決済市場に参入するようですが、この背景には「nanacoから7Payへと軸足を移したい」という事情もあるといわれています。nanacoの還元率も、7Payの導入に合わせて従来(1%)の半分である0.5%にするという発表があったのもあり、この情報の信憑性は高そうです。

予定通りに7payが導入されれば、まずは既存のスマートフォン向けアプリ「セブンイレブンアプリ」で使えるようになります。セブンイレブンアプリのメニューで7payのボタンをタップするだけでバーコードが表示され、それをレジで読み取ってもらうことで支払いが完了するという大変便利なシステムです。

まとめ

nanacoは換金性が比較的高いことから狙われてしまった感じもありますね。nanacoだけでなく他の電子マネーも詐欺に巻き込まれる恐れがある為、今後も注意が必要です。

nanacoギフトカード販売終了はもちろん、7Pay導入など、詐欺に巻き込まれにくくする対策をセブン&アイ側も意識して取り組んでいるように思えます。

現状手元にあるnanacoギフトカードは問題無く使用できますが、こちらもいつ取り扱い中止になってもおかしくはないので、早いうちにチャージや現金化などの対応はとっておきましょう。

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